工学部で使うプログラミング言語【機械工学科・航空宇宙工学科・精密工学科編】

プログラミング

前回の記事に引き続き、工学部で扱うプログラミング言語をまとめていきます。今回は機械工学科、航空宇宙工学科、精密工学科の3学科です。

それではLet’s Go!!

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機械工学科

1.どんなプログラミング言語を使うか

機械工学科では、C, Python,Matlabを使います。

2.どんな授業で扱うか

2AはAB共通でソフトウェアに関しての講義と実習、3Sでは機械B向けにソフトウェア第二という授業はありますが、AB共通のいろんな授業でちょこちょこ使います。

2Aセメスター(2年生後期)でプログラミングを扱う授業は以下の通りです。

  • ソフトウェア第一- C言語とPythonを一通り扱えるようにする授業です。

3Sセメスター(3年生前期)でプログラミングを扱う授業は以下の通りです。

  • 生産システム: matlabを使って、機械での生産に関係のある計算をプログラミングで実装する授業です。例えばある材料を削るために必要な力、速度・温度をある基準以下に保つために必要な機構の設計などをデータや線形近似を使って求めます。その宿題で時々プログラミングが必要になる。
  • システム制御: ブロック線図(制御の流れを表したようなもの)をmatlabのsimulinkで描く
ブロック線図の例
  • 機械工学演習: ソフトウェアの演習ではC言語メインで画像処理やマルチスレッド(複数のプログラム処理を同時並行で行うこと。)を扱います。
  • ソフトウェア第二: C言語やUNIXコマンドなどを用いて、いろんな処理をします。

 なおソフトウェア第二は機械B向けの授業ですが、機械Aでも場合によっては履修可能です。

3.プログラミングが進路にどう生かされるか

C言語は研究において、シミュレーションなどの計算に使います。運動方程式をルンゲクッタ法(微分方程式を計算機に解かせるために用いられる、数値計算の手法。計算機は人間のように紙とペンで(=解析的に)常微分方程式を解くことができないので、適当な近似を設定して計算する。)などで解いて、位置とかの時間変化をデータとして得ることを授業で取り扱います。将来の研究でもこのようなシミュレーションをフルに使っていくことが考えられます。Matlabはシミュレーションで得られたデータの解析をするのに必要です。

就職先とかは大手メーカーが多いらしいので、将来的にはそこでの強度設計・制御の設計・生産効率強化とかに使うのかもしれないです。

4. 1.2年生のうちにプログラミング関連で準備しておいた方が良いこと&先輩からのメッセージ

2Aからのソフトウェアの授業は教科書を高速で進めていくような授業なので、プログラミングに慣れる暇があまりありません。なので、一つの言語で、機能を検索したり、デバッグ(プログラミングのバグを発見すること)したりすることに慣れておくと、スムーズかと思います。

(機械B生より)

航空宇宙工学科

1.どんなプログラミング言語を使うか

航空宇宙工学科の授業ではPython(Colaboratory)を使います。

Colaboratory:普通は環境構築が必要なPythonを、ブラウザから使うことのできるgoogle提供のサービス

2.どんな授業で扱うか

3Sセメスター(3年生前期)でプログラミングを扱う授業は以下の通りです。

  • 航空宇宙情報システム学-for,if,whileと言った基本的なプログラミングから、数値解析までを勉強します。

他の授業でもさらっとプログラミングが出てきたり、プログラミングをやったことがないと少しとっつきにくい課題とか出ることもあります。

3.プログラミングが進路にどう生かされるか

この辺はまだよくわかりませんが、システムを作るにしろ、解析をするにしろプログラミングは必要になるのではないでしょうか。

ちなみに宇宙機に搭載するコンピュータはC言語、地上でのシミュレーションではJavaやPythonが使われることが多いようです。

4. 1.2年生のうちにプログラミング関連で準備しておいた方が良いこと&先輩からのメッセージ

学科に進んでからプログラミングを勉強してもいいと思いますが、興味があるならpythonは勉強しとくと便利かもしれません(航空宇宙工学科より)

精密工学科

1.どんなプログラミング言語を使うか

精密工学科ではC,Pythonを使います。

2.どんな授業で取り扱うか

プログラミング基礎(2Aセメスター)/応用(3Sセメスター)-一からプログラミングを教えてくれる。面倒な言語ではあるが、応用が効くからということで精密ではC言語を扱っている。

その他、各授業で言語は問わないが画像処理や数学の数値解析などの課題が出ることがあり、プログラミングが必要となることがある。

3.プログラミングが将来どのように生かされるか

研究等で解析に使ったりする他、情報系に進む人はインターン等でプログラミングを使うような業種を選んで就活に繋げている人もいる。

4. 1.2年生のうちにプログラミング関連で準備しておいた方が良いこと&先輩からのメッセージ

学科に入ったら一から教えてくれるので特に必須な訳では無いが、何故か最初からできる人たちが沢山いるので、余裕があれば2年までにその方面の授業を履修するか、市販の参考書等で独学してみるといいかもしれない。(精密工学科より)

いかがでしたでしょうか。やっと半分まで来ました〜

次回は電気電子工学科/電気電子情報工学科、物理工学科、計数工学科編です!

(増してIT系のかほり…笑)

お楽しみに😙

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